2021年07月14日
サーバーを処分する方法は?費用やデータ消去・サーバーラックの廃棄まで解説

サーバーの処分方法は、主に「回収・処分業者に依頼する」「産業廃棄物として処分する」「買取・リユース業者に依頼する」の3つです。法人で使用していたサーバーを処分する場合は、機器の廃棄だけでなく、内部データの消去や適切な処理方法についても確認する必要があります。
また、サーバーの処分費用は、本体の台数やサイズ、搬出環境、データ消去の有無、サーバーラックの撤去などによって異なります。
この記事では、サーバーの処分方法や処分にかかる費用、処分前に確認しておきたいこと、サーバーラックの廃棄方法について詳しく解説します。サーバーの処分を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
サーバーの処分方法は主に3つ
不要になったサーバーを処分する方法は、大きく分けて「回収・処分業者へ依頼する」「産業廃棄物として処分する」「買取・リユース業者へ依頼する」の3つがあります。
サーバーはサイズや重量、設置場所などによって搬出の難易度が異なるため、自社の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
| 処分方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 回収・処分業者 | 搬出から回収・処分までまとめて依頼しやすい | 手間をかけずに処分したい |
| 産業廃棄物として処分 | 廃棄物として適切な処理ルートで処分する | 再利用できないサーバーを廃棄したい |
| 買取・リユース業者 | 再利用できる機器を売却できる可能性がある | 比較的新しいサーバーを処分したい |
回収・処分業者に依頼する
サーバーの処分方法のひとつが、パソコンやサーバーなどのIT機器を取り扱う回収・処分業者への依頼です。
業者によって対応範囲は異なりますが、サーバー本体だけでなく、サーバーラックやUPS、ネットワーク機器などをまとめて回収してもらえる場合があります。
特に企業の場合、サーバーが複数台設置されていたり、大型のラックから取り外す必要があったりするため、自社だけで搬出するのは簡単ではありません。
以下のような場合は、サーバーの取り扱いに対応した業者へ相談するとよいでしょう。
- 大量のサーバーをまとめて処分したい
- サーバーラックも同時に撤去したい
- 社内で搬出作業を行うことが難しい
- 周辺機器もまとめて処分したい
依頼する際は、回収できる機器の種類や搬出作業の対応範囲、処分後の取り扱いなどを事前に確認することが大切です。
産業廃棄物として処分する
企業が使用していたサーバーを廃棄物として処分する場合は、廃棄物処理法に沿った適切な処理が必要になります。
サーバーには金属やプラスチックなどさまざまな素材が使用されているため、実際にどのような廃棄物として扱われるかを確認し、必要に応じて許可を持つ収集運搬業者や処分業者へ依頼します。
産業廃棄物の運搬や処分を外部へ委託する場合には、処理の流れを確認するための産業廃棄物管理票(マニフェスト)が必要となるケースがあります。
そのため、会社のサーバーを廃棄する際は、「不要になったから捨てる」のではなく、どのような方法で回収・処理されるのかまで確認しておくことが重要です。
特に複数台のサーバーやサーバーラック、UPS、ネットワーク機器などをまとめて廃棄する場合は、事前に業者へ機器の種類や数量を伝えて、対応可能か確認しておきましょう。
買取・リユース業者に依頼する
まだ使用できるサーバーであれば、廃棄せずに買取やリユースへ回す方法もあります。
比較的新しいサーバーや需要のある機種、CPU・メモリなどのスペックが高い機器は、状態によっては査定対象になる可能性があります。
買取できれば、処分費用を抑えられるだけでなく、不要になったIT機器を再利用できることもメリットです。
一方、以下のようなサーバーは、買取価格が付かなかったり、回収費用が必要になったりすることがあります。
- 年式が古い
- 故障している
- 市場での需要が少ない
- パーツが欠損している
- 状態が著しく悪い
処分するサーバーの状態や型番を確認したうえで、廃棄と買取のどちらが適しているのか検討するとよいでしょう。
サーバーを処分する前に確認しておくこと
サーバーは、使用を停止してそのまま処分すればよいわけではありません。
業務に必要なデータが残っていたり、リース契約中で自社に所有権がなかったりする可能性があります。また、処分する台数や周辺機器を把握しておかなければ、見積もりや搬出作業にも影響します。
トラブルを防ぐため、処分前には次の項目を確認しておきましょう。
必要なデータをバックアップ・移行する
サーバーを処分する前に、まず確認したいのが必要なデータのバックアップや移行です。
新しいサーバーへの入れ替えやクラウド環境への移行に伴って古いサーバーを処分する場合、必要なデータがすべて正常に移行されていることを確認してから処分作業を進めます。
例えば、
- 顧客情報
- 社内文書
- 会計・販売管理データ
- Webサイトのデータ
- メールデータ
- システム設定
- ログデータ
など、今後も業務で必要な情報が残っていないか確認しましょう。
データを移行した後も、すぐに旧サーバーを処分するのではなく、新しい環境で問題なくデータやシステムを利用できることを確認してから処分へ進むことが大切です。
リース・レンタル品ではないか確認する
サーバーを処分する前には、自社が所有している機器なのか、リース・レンタルしている機器なのかも確認しましょう。
リースやレンタルで導入したサーバーは、契約会社が所有権を持っている場合があります。その場合、自社の判断で廃棄したり買取業者へ売却したりすることはできません。
契約書などを確認し、
- 所有者は誰か
- 契約期間は終了しているか
- 契約終了後は返却するのか
- 返却時に必要な手続きはあるか
などを確認しておきましょう。
自社で購入した機器だと思って処分を進めたところ、実際にはリース品だったというトラブルを防ぐためにも、処分業者へ引き渡す前に所有権を確認することが重要です。
サーバーや周辺機器の台数を確認する
業者へ処分を依頼する前に、サーバーや周辺機器の数量を確認しておきましょう。見積もりを依頼しやすくするため、以下のような機器を一覧にしておくとスムーズです。
- サーバー本体
- サーバーラック
- UPS
- NAS
- スイッチ・ルーター
- モニター
- ケーブルなどの周辺機器
同じサーバールーム内にある機器でも、回収できるものとできないものが業者によって異なる場合があります。
大量の機器を処分するときは、資産管理台帳と実際の機器を照合し、処分漏れや誤って必要な機器を処分することがないように確認しておくと安心です。
サーバーの処分にかかる費用
サーバーを処分するときにかかる費用は、本体の処分費だけではありません。
機器の種類や台数、設置場所、搬出方法、サーバーラックの撤去作業などによって総額が変わります。
そのため、「サーバー1台はいくら」と単純に判断するのではなく、どの作業に費用が発生するのかを確認することが大切です。
主に次のような費用があります。
| 費用項目 | 主な内容 |
|---|---|
| サーバー本体の処分費 | サーバー本体の回収・処理 |
| 運搬・搬出費 | 車両費、作業員費、階段作業など |
| データ消去費 | サーバー内のデータを適切に処理する費用 |
| サーバーラック撤去費 | ラックの解体・搬出・処分 |
サーバー本体の処分費用
サーバー本体の処分費用は、種類やサイズ、重量、台数などによって変わります。
ラックマウント型サーバーと大型のタワー型サーバーでは搬出のしやすさが異なり、処理する台数によっても料金体系が変わる場合があります。
また、まだ利用できる機器や市場価値がある機器は、廃棄ではなく買取・リユースの対象になる可能性もあります。
そのため、処分費用だけで判断するのではなく、処分するサーバーの型番や状態を業者へ伝えて見積もりを取るとよいでしょう。
運搬・搬出にかかる費用
サーバーの処分では、機器そのものの処分費とは別に搬出・運搬費用がかかる場合があります。
特に、以下のようなケースでは、搬出・運搬費用が高くなる可能性があります。
- サーバーが大型・重量物である
- 地下や上層階に設置されている
- エレベーターが利用できない
- サーバーラックから取り外す必要がある
- 養生作業が必要
- 作業員を複数人配置する必要がある
- トラックを手配する必要がある
データセンターやサーバールームから撤去する場合は、作業可能な時間帯や入館手続きなどに制約が設けられていることもあります。
見積もりを依頼するときは、サーバーの台数だけでなく、設置場所や階数、ラックからの取り外しが必要かどうかなども伝えておきましょう。
データ消去にかかる費用
サーバーの処分とあわせてデータ消去を業者へ依頼する場合は、別途費用が必要になることがあります。
料金は、記憶媒体の種類や本数、作業内容、証明書発行の有無などによって異なります。
サーバー1台の中に複数の記憶媒体が搭載されている場合もあるため、見積もりを取る際には、サーバー本体の台数だけではなく、データ消去にかかる料金も含まれているか確認しておくとよいでしょう。
具体的なデータ消去時の注意点については、後述する「サーバーを処分する前にデータを消去しておこう!」で詳しく解説します。
サーバーラックの撤去・処分にかかる費用
サーバー本体と同時にラックを撤去する場合は、ラックの解体や搬出、処分に費用が発生することがあります。
サーバーラックは大型で重量があるものも多く、そのままではエレベーターやドアを通れない場合があります。その場合は、設置場所で解体してから搬出しなければなりません。
費用に影響する主な条件としては、
- ラックの大きさ
- ラックの台数
- 解体作業の有無
- サーバーが搭載されたままか
- 設置場所の階数
- エレベーターの有無
- 搬出経路
- 養生の必要性
などがあります。
正確な費用を知りたい場合は、ラックのサイズや設置状況がわかる写真を用意して見積もりを依頼するとスムーズです。
サーバーラックの処分方法
サーバーの入れ替えやオフィス移転、サーバールームの縮小などに伴って、サーバーラック自体が不要になることもあります。
サーバーラックはサーバー本体とは別の設備であるため、サーバーだけを入れ替えてラックを継続して利用することも可能です。
一方、ラックも不要になる場合は、本体とまとめて回収業者などへ依頼することで、撤去の手間を減らせます。
サーバーラックだけでも処分できる
サーバー本体を新しい機器へ入れ替えた後など、サーバーラックだけが不要になるケースもあります。その場合は、サーバーラック単体で回収・処分を依頼することも可能です。
ただし、業者によって対応条件が異なるため、以下の点を事前に確認しておきましょう。
- ラック単体の回収に対応しているか
- 解体作業まで依頼できるか
- 搬出作業に対応しているか
- 最低回収料金が設定されているか
小型のラックであれば比較的搬出しやすいですが、大型ラックは重量があるため、自社だけで無理に移動させるのは避けた方がよいでしょう。
まずはラックのサイズや台数、設置場所を確認し、対応可能な業者へ相談してください。
大型ラックは解体・搬出作業が必要になる場合がある
大型のサーバーラックは、そのままの状態では搬出できないことがあります。
以下のような場合は、事前にラックを解体したり、周囲を養生したりする作業が必要です。
- 出入口よりラックの方が大きい
- エレベーターに入らない
- 通路が狭い
- 床や壁を傷付ける可能性がある
- ラック内部にケーブルや機器が残っている
また、サーバーがラックに搭載された状態であれば、先にサーバーやUPS、ネットワーク機器などを取り外してからラックを撤去します。
大型ラックを処分するときは、ラック本体の処分費だけでなく、解体・搬出まで含めた費用を確認することが重要です。
サーバー本体とまとめて処分する方法もある
サーバー本体とラックの両方が不要になる場合は、まとめて回収・処分を依頼すると効率的です。
サーバールームには、以下のような周辺機器が設置されていることがあります。
- サーバーラック
- UPS
- NAS
- スイッチ
- ルーター
- モニター
- ケーブル
- その他周辺機器
これらを個別の業者へ依頼すると、見積もりや搬出作業を何度も調整しなければなりません。
複数のIT機器を取り扱える業者であれば、サーバー本体とサーバーラック、周辺機器をまとめて回収してもらえる場合があります。
特にオフィス移転やサーバールームの撤去などで大量の機器を処分する場合は、一括で依頼できる業者を選ぶことで担当者の負担を抑えやすくなります。
サーバーの処分に関するよくある質問
サーバーのHDDは取り外してから処分した方がよいですか?
必ずしもHDDを取り外してから処分する必要はありません。サーバー本体の回収とあわせてデータ消去やHDDの破壊まで対応している業者であれば、HDDを搭載したまま依頼できる場合があります。
一方で、社内のセキュリティルールで「記憶媒体は社内で保管する」「HDDだけ別途処分する」と定められている場合は、事前に取り外して管理する方法もあります。
サーバーを処分する際は、自己判断でHDDを取り外すのではなく、社内規程や処分業者の対応方法を確認してから判断するとよいでしょう。
SSDを搭載したサーバーもデータ消去できますか?
SSDを搭載したサーバーでもデータ消去は可能です。ただし、SSDはHDDとは記録方式が異なるため、記憶媒体に適した方法を選ぶ必要があります。
例えば、SSDでは対応した消去コマンドを利用する方法や、専用機器による物理破壊などが用いられます。NISCのガイドラインでも、SSDなどのフラッシュメモリ媒体について、対応する消去コマンドや専用機器による物理破壊などが例として示されています。
そのため、SSD搭載サーバーを処分する場合は、HDDだけでなくSSDのデータ消去にも対応している業者か確認することが重要です。
リース中のサーバーは処分できますか?
リース中のサーバーは、自社の判断だけで処分しないようにしましょう。
リース契約では、契約終了後に機器を返却することになっている場合があります。そのため、廃棄や売却を行う前に、契約書やリース会社の案内を確認する必要があります。
また、返却する際のデータ消去についても、契約内容や社内ルールに沿って対応することが大切です。NISCのガイドラインでも、リース契約で調達したサーバー等について、契約終了時の情報抹消方法や履行確認の方法を契約内容に含める考え方が示されています。
リース品か自社所有品かわからない場合は、資産管理台帳や契約書を確認してから処分を進めましょう。
サーバーラックだけでも処分できますか?
サーバーラックだけでも処分を依頼できる場合があります。
サーバー本体を入れ替えてラックが不要になった場合や、サーバールームの縮小・移転などでラックだけを撤去したい場合は、サーバーラックの回収に対応している業者へ相談するとよいでしょう。
ただし、大型のサーバーラックは重量があり、そのままでは搬出できないことがあります。設置状況によっては、解体や養生、複数人での搬出作業が必要です。
依頼する際は、ラックのサイズ・台数・設置階・エレベーターの有無・搬出経路などを伝えておくと見積もりがスムーズです。
大量のサーバーをまとめて処分できますか?
大量のサーバーでも、法人向けのIT機器回収に対応している業者であれば、まとめて処分を依頼できる場合があります。
オフィス移転やデータセンターの閉鎖、サーバーの一斉入れ替えなどでは、数十台以上のサーバーや周辺機器をまとめて処分するケースもあります。
大量処分を依頼する際は、以下の情報を事前に整理して業者へ伝えておくとスムーズです。
- サーバーの台数
- メーカー・型番
- サーバーラックの台数
- UPSやネットワーク機器の有無
- 設置場所
- 希望する回収日時
また、台数が多い場合は処分漏れや機器の取り違えを防ぐため、資産管理台帳と照合しながら対象機器を整理しておくことも重要です。
サーバーを処分する前にデータを消去しておこう!
サーバーを処分する際には、データを完全に削除しなければなりません。もし、消去作業を怠ると数多くのリスクを背負うことになります。消去する際の注意点を下記にまとめましたので、参考にしてください。
単なるデータ削除は復元が可能
1つ目の注意点は、データ削除方法です。サーバーにあるデータをゴミ箱に入れたり、rmコマンドを使用したりして消去しても復元することができます。
もし、悪意のある第三者にハードディスクが渡ってしまうと情報漏えいなどが発生し、会社は信頼を大きく失うことになるでしょう。
そのため、データ削除をする際は、専門業者に依頼し特殊な方法で抹消する必要があります。
物理破壊を行うと危険
自分で行う物理破壊は非常に危険です。ハードディスクを壊せば復元することができないため、自身で破壊しようとする人もいます。
しかし、自分で行うと破片が散乱し、怪我をする可能性があるでしょう。また、サーバーはハードウェアの量が多いため、1人の力だけで行おうとすると大きな手間がかかります。そのため、自分で物理破壊をするのはやめてください。
サーバーを処分するならMRサービスにおまかせください!
サーバーを処分する際は、本体を回収するだけでなく、内部に残ったデータの処理や搬出、周辺機器の処分まで適切に行うことが重要です。特に法人で使用していたサーバーには、顧客情報や社内の重要データが保存されている可能性があるため、安心して任せられる業者を選びましょう。
サーバーの処分を検討している方は、ぜひMRサービスにご相談ください。
MRサービスでは、法人で使用していたパソコンやサーバーをはじめ、さまざまなIT機器の回収に対応しています。主なメリットは以下のとおりです。
- 10台以上のサーバーは無料回収が可能
- 物理破壊によるデータ処理に対応
- 複合機や分煙機、ルーターなどの回収にも対応
サーバー本体だけでなく、周辺機器もまとめて処分したい場合にもご相談いただけます。
不要になったサーバーの処分方法や回収費用でお困りの方は、MRサービスまでお気軽にお問い合わせください。
この記事の筆者

MRサービス
MRサービスは、大阪を中心に近畿エリアでパソコン回収やオフィス不用品回収を行う専門業者です。創業20年、累計10万件のパソコン回収実績と累計3万社以上の法人取引実績を有しています。法令を遵守した適正処理やデータ消去を徹底し、安心してご利用いただけるサービスを提供しています。
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